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成形不良について
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成形不良について

射出成形法とは、 @プラスチック原料を加熱し  A可塑化した後金型内に高圧で注入し B金型内で固化した後取り出す加工法です。

成形された製品は100%良品であるわけではありません。
原料の中に異物が混じってしまったり、成形条件が適正でなかったり、成形された後に何かにぶつかって傷が出来たり、後工程のゲートカットでゲートが残ってしまったり…と、様々な要因で不良ができます。
 今回は「成形不良」について、その名称やどのようなものか、またその原因を説明してみたいと思います。

 以前某国製のプラスチック製引出を購入したところ、30個付いている引出のうち、6個がショート、そのうえほかにもウェルドラインや大きなひけ、バリなど、とにかくびっくりしたことがありました。(ポカポカ割れてしまってもう捨ててしまいました…)
私たちの生活にはかなりのプラスチック製品が使用されています。
成形に関わっていなくても、成形不良は私たちの生活にまったく関係ないことではないんですよ!

主な不良名称とその特徴・原因
不良名称 不良概要 原因等
ショートモールド 成形品の一部に樹脂が回らずに、成形品の一部が欠ける現象(充填不足) ・射出容量が製品容積に比べて小さい
・圧力不足、ランナー・ゲートが小さすぎる
・充填完了前に樹脂が冷えて固化してしまう…など
バリ 金型の合わせ面や入れ子の隙間などに樹脂の膜がつく現象 ・型締め力の不足
・金型の密着不良、たわみ
・樹脂の流動性がよすぎる…など
ひけ 成形品の表面に出るへこみ
成形品の成形収縮
・冷却が不均一
・圧縮不足(成形品が肉厚)
・計量位置が小さい
ソリ
曲り
樹脂の流れ方向と直交方向の成形収縮率の差による変形 ・冷却が不十分
・エジェクタピンの突き出しによる変形
・樹脂温度が低い、射出圧力が高い
割れ、クラック、
クレージング、
白化
成形品の一部が割れ、欠け、ひび割れ等 ・離型不良(無理に引抜く、抜き勾配不足等)
・エジェクタピンの突き出しによる白化
・過成形充填による内部のひずみ…など
ウェルドマーク 樹脂の流れが合わさるところに出る細い線 ・樹脂の流動性不足
・金型内の空気が原因になることもある
フローマーク ゲートを中心にした縞模様の線 ・樹脂温度が低すぎる
・金型温度が低すぎる…など
シルバーストリーク
(銀条)
成形品の表面に樹脂が流れた方向に沿って銀白色のすじが出る現象 ・樹脂の水分や揮発分によるもの(乾燥不足)
・樹脂分解によるもの
・樹脂とともに入った空気の巻き込み
・異材混入など
やけ ウェルドマークや成形品の端部の黒く変化する現象(空気やガスが断熱圧縮するときに熱が生じ、樹脂が焦げる) ・空気抜けが悪い
・ガスベンドが無い
ブラックストリーク 樹脂がシリンダ内で分解して黒くなり、それが射出されて成形品にでる現象 ・樹脂のシリンダ内での長時間滞留による熱分解
・シリンダ内の空気の断熱圧縮
・シリンダや逆流防止弁ぼ損傷など
光沢不良 成形品の表面が寝ぼけた光沢になる現象 ・金型の磨きが悪い
・樹脂温度、金型温度が低い
・樹脂乾燥不十分など
色ムラ 成形品の表面の色が均一でなく、部分によって色が変わる現象 ・着色剤の分散不良
・着色剤の熱安定不足など
気泡 成形品の肉厚の中心部に生じる隙間樹脂内の揮発分が気化して成形品にでる現象 ・圧縮不足や冷却の不均一
・乾燥不足、シリンダ温度が高い
・樹脂のシリンダ内の滞留など
異物混入(黒点) 成形品に異物が入り込み成形される現象 ・樹脂の汚染(ホッパー、乾燥機)
・シリンダ内に付着した異物が混入など
ジェッティング 成形品の表面にゲート部分から樹脂の流れる方向に沿って縞模様の出る現象 ・シリンダ温度、射出速度、金型温度が低い…など


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